ここ最近のリフォーム業界は、これまでに経験したことのないレベルの変化に直面しています。
まず大前提としてお伝えしたいのは、
ここまで大規模な値上げは過去に無かったということです。
ウッドショックやコロナ禍でも価格上昇はありましたが、今回の状況はそれとは明らかに質が違います。
■ ナフサ不足は一時的では終わらない可能性
現在の資材高騰の背景には、中東情勢の悪化によるナフサ不足があります。
しかし現場にいる感覚としては、
これは一時的な値上げで終わる話ではない
と強く感じています。
実際に起きているのは単なる仕入れ価格の上昇ではなく、
住宅設備の“定価”そのものの値上げ
外壁塗装に使用する塗料の“メーカー定価”の値上げ
つまり、卸値ではなく
市場の基準価格自体が引き上げられているという点です。
これは業界の構造自体が変わり始めているサインです。
■ 値上げだけじゃない「物が無い」という問題
今回の問題は価格だけではありません。
むしろ深刻なのは、
材料そのものが手に入らない
という状況です。
現在、現場で不足しているのは、
パーティクルボード
ベニヤ板
養生材
スタイロフォーム
油性塗料全般
シンナー
油性塗料全般
シンナー
など、施工に欠かせない基本資材です。
ウッドショック以上に、
“無いから出来ない”という状態が広がっています。
■ 設備関係も正常ではない
さらに、
ユニットバスやキッチンは受注再開したものの
→ 納期未定、または3ヶ月〜半年待ち
というのが現在のリアルです。
「頼めばすぐ来る」という時代は、すでに終わっています。
■ 「すぐ工事できない」本当の理由
今、リフォーム業界で起きているのは
仕事はあるのに、すぐに施工できない
という異常な状態です。
理由はシンプルで、
材料が揃わない
納期が読めない
これに加えて、
問屋から仕入れができない
ホームセンター頼みになる
そのホームセンターですら在庫切れ
という状況にまでなっています。
■ 見積すら簡単に出せない時代に
さらに深刻なのが、
見積を作ること自体が難しくなっている
という点です。
これまでは、
価格がある程度安定している
見積後に大きく変動しない
という前提がありました。
しかし現在は、
見積提出後にすぐメーカー定価が上がる
数週間で価格が変わる製品が多い
という状況です。
■ 「買いたくても買えない」という現実
さらに問題なのは価格だけではありません。
在庫が無くてそもそも購入できない
発注しても納期未定
入荷時期も不明
つまり、
今の価格で今すぐ押さえることが出来ない
ということです。
■ 取り置き・買い置きが出来ない理由
「先に材料を確保すればいいのでは?」と思われがちですが、それも現実的ではありません。
問屋側も在庫を抱えられない
入荷自体が不安定
メーカー供給が読めない
このため、
取り置き・買い置きがほぼ不可能
な状態になっています。
■ 現場は“なんとか回している”状態
現在は、
お付き合いのある問屋さんが確保してくれた材料
その都度手に入る資材
これらを組み合わせて、
なんとか現場を回している
というのが正直なところです。
決して余裕がある状況ではありません。
■ 価格はもう戻らない可能性が高い
現場の実感としては、
これまでの低価格リフォームは今後難しくなる
と感じています。
実際に、
今年1月の単価では外壁塗装や防水工事は受けられない
というレベルまで来ています。
というよりそもそもシンナー、塗料が仕入れられないです。
というよりそもそもシンナー、塗料が仕入れられないです。
■ 2027年問題と駆け込み需要の危険性
今後さらに、
エアコン問題
蛍光灯問題
といったいわゆる2027年問題も控えています。
これにより駆け込み需要が発生する可能性がありますが、
焦ってリフォームするのは賢い選択とは言えません
理由は、
物が無い
納期が不明
価格が不安定
という状況だからです。
■ 今後起きるであろう変化
この状況が長期化すると、
在庫を持たない業者から倒れていく
安売り業者の撤退
施工会社自体の減少
といった流れになる可能性が高いです。
■ それでもリフォームを検討している方へ
ここまでネガティブな話が多くなりましたが、
リフォーム自体をやめるべきというわけではありません。
大切なのは、
今までとは違う考え方で動くこと
です。
■ これからの時代の正しい動き方
① 早めの相談をしておく
すぐ工事をしなくても、現状把握が重要です。
② 工期・納期に余裕を持つ
今はスケジュール通りに進まない前提で考える必要があります。
③ 見積は“確定ではない”前提で考える
価格変動や材料不足の影響を受けるためです。
④ 信頼できる業者を選ぶ
今後は特に「正直に説明してくれるか」が重要になります。
■ 一心メンテナンスとしての考え
当社としても正直にお伝えすると、
これまでのような低価格でのご提案は難しくなってきています。
その中でも、
出来る限り価格を抑える努力
現実的な納期のご提案
無理のない施工内容の説明
を徹底しています。
また、
出来ないことは出来ないと正直にお伝えする
これも大切にしています。
■ 最後に
現在のリフォーム業界は、
物が無い
価格が不安定
先が読めない
という非常に厳しい状況です。
ただ、こういう時だからこそ
正しい情報を知っているかどうかで結果が大きく変わる
とも言えます。
ご相談だけでも構いません。
まずは現状を知るところから始めてみてください。


